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まこと

Author:まこと
06年ホノルルで初フル
1961大阪市生まれ
大阪府茨木市在住
スキーとトライアスロンと甘いものが好きです
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トライアスロン中島大会 3

走っている人の中には、バケツで水を正面からザバーンと
かけてもらっている人もいる。ホースの水を噴水のようにして
走ってくるランナーにかけてあげている人もいた。
自分は逆に、水は浴びたくなかった。
なぜなら、靴が濡れるとマメができやすいから。

バイクは島の西側を走るのに対して、ランのコースは東側に設定されている。
10kmのコースはほぼフラットで、8割くらいが海岸沿いを走る。
それでも、最初から最後まで海は視界の隅にぼーっと映っていただけだった。
大きな感情の変化もなく、ただ前を見て走っていた。

5kmの折り返し点には人がたくさんいたのか、あまりいなかったのか、
それもよく覚えていない。ただ前を見て、ずっと先を走っている人との距離を
少しずつ詰めて、抜く、またずっと先を走っている人の背中を見て少しずつ
距離を詰める・・・その繰り返しだった。

後半に入ってから両足のカカトがヒリヒリしてきた。
ヤバ。
ひどくならずにゴールまでもってくれ、お願い。
時々スポンジをもらって首や肩を冷やすのがすごく気持ちいい。

カラダが軽やかに動かないまま走っているのはしんどかったけど、
不思議と、「ゴールはまだか」、「早く終わってくれ」とは思わなかった。
それどころか、「地道にコツコツと前の選手を拾っていってるのに、
早くゴールがきてしまったら順位が上がらないじゃないか」と思いながら
とにかく腕と足を動かした。
とくに緑色のゼッケンは同じエイジグループなので、
緑色のゼッケンが前に見えると燃えてきた。
とはいえ、走っていればいつかはゴールにたどりつく。

海岸線を離れて、コースが内陸に入ってきた。
ここまで来ればもうゴールは遠くない。
ずーっと向こうに緑色の瓦でできたお寺の屋根が見えた。
ゴールはあの近くのはずだ。

「あと500!」

突然ヨメの声が聞こえた。
こんなところで待っていたんだ。

前だけを見ていたのでヨメの姿は見えないけど、
あと500と言ったあとも横を並走しているようだった。

「もうチョットもうチョット」
こら、横を走るな。ペースが上がってしんどいやないか。

「がんばれがんばれ」
おぇ、いつまで付いてくんねや。
必死で走ってる俺の横を、楽そうに付いてくるな。
こいつ、しんどくないのか。こっちはこんなにしんどいのに。

「ぺ、ペースメーカーは、違反や」と言っても、
「ペースメーカーとちゃう」と言う。
本人がそう言っても、審判が見たらペースメーカーだろ。

ちょっと待てよ。よく考えたらヨメはサンダルで走ってる。
そんなに遅いのか、俺の走りは・・・。

ゴール会場へ向かう最後のコーナーのあたりでヨメは消えた。
もうそのあたりになるとコースの両側に島の人がいっぱい並んでいる。

「おかえんなさーい」
「あと少しー」
「がんばれー」

そんな言葉に力をもらいながら、前だけを見て走った。
ゴールのある会場に入ってきた。
会場に入ってきた選手ひとりひとりを紹介しているMCの声が
スピーカーから聞こえてきた。

「続いて入ってきたのはゼッケン番号385番、○○まことさん。大阪府から来てくれましたー。トライアスロン初挑戦ということですが、2時間40分を切ってゴールしようとしています!」

え??
それを聞いて初めて自分がそんなタイムで帰ってきたことを知った。
あとわずかだと思うと、自然と足も大きく動きだした。

ゴールゲートが見えた。
トライアスロンのゴールだ。

サングラスをとって、胸のファスナーを上げた。
胸にスポンサーのロゴが入ってるわけじゃなし、
そんなことをする必要はないのに。

トライアスロンという競技は、ゴールテープを両手でつかんで、頭上に掲げて
ゴールする。でもそんなことはせずに普通に体でゴールテープを切った。

10時半にスイムスタートしてから、初めて動きを止めた。

ゴールの5mくらい向こうに、10人以上のプロカメラマンっぽい人が
ゴールする瞬間の選手を撮ろうと待ちかまえている。
その中にヨメもいた。いつの間に先回りしたんだ。

子供たちが寄ってきて足首に巻いたチップをはずす。
紙コップの水をもらう。スポーツドリンクももらう。
たくさん切って配っているスイカにむしゃぶりつく。

春先からトライアスロン1本に絞って練習してきたことが、今終わった。



水を何杯も飲んだり、スイカをいくつも食べながら、
気持ちはなんとなくボーッとしていた。
トライアスロンは思ったほど楽しくなかったような気もしたし、
思った以上に楽しかったような気もした。
一番得意だと思っていたスイムが、苦しいばかりで楽しくなかったから
複雑な気持ちになっていたのかもしれない。

ただ、夢だったゴールにはたどり着いた。
3種目のそれぞれの距離を、ひとつずつならできても、
3つを連続してというのは、練習なら絶対にできない。
それができてしまうのもレースのなせるワザなんだろう。

トライアスロンショップを紹介してくれたり、
中島大会に誘ってくれたelemamaには感謝しないといけない。
好きな時に好きなだけ練習させてくれたヨメにも。
バイクの練習で引っぱってくれたFrankさんにも。
あ~、お礼を言わないといけない人を挙げるときりがない。

そして、一番感謝しないといけないのは、中島の人たちだ。
トライアスロンという規模の大きなイベントを、
島の人たちが大人も子供も協力し合って運営をしている。
半年前から準備をし、選手の宿の手配をし、ひまわりを育て、
海や道路を清掃し、料理を作り、酒を運び、
当日は炎天下のコースで選手を応援してくれる。
だからみんな毎年やって来るんだろうな。

今回、この島へ来て、瀬戸内海にはたくさんの小さな島があって、
それぞれに温かい人たちが住んでいるということを知った。

きっと、来年も来ます。


苦しかったり、気持ちよかったり、いろんなことがあったけど、
とりあえず、やったぞー!!

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コメント

すごい!アイアンマン!!

3を読んでから もう一度1から読み直して 
写真を何度も見てトライアスロンってすごいなぁと
一緒に泳いで漕いで走った気分に浸りました
ホントお疲れさま まことさん!すごすぎ!

感動のラストシーン!

まるで、○○テレビ開局30周年記念特別ドラマを見終えたような感動物語でした。
トライアスロン。
25mしか泳げない私には異次元の憧れ空間です。
画像に見る選手たちすべてがウルトラマンみたいにかっこいい!
特にまことさん、輝きまくってますね。

走りぬいたまことさんもすごいですが、私は終盤、併走しながら応援した奥様にカンドー!しました。
もし、(ま、そんなことは絶対にありえないのですが)、もしも、ウチのダンナがトライアスロンや何かのレースに出たとしても、私はきっとゴールの涼し~い日陰で待っているだけだろうしな。……、と思って。う~ん、これが子どもだったらどうだろう? あっ!でも、上の子が一輪車のクロスカントリーに出たときも、ゴール間近でしか応援しなかったっけ。一緒に併走したお母さんもいたらしいんですけど。

え? 来年はアイアンマンレースですって?
いやもうすごいっす。
え? そういうこと書くな?
いやもう私が書かなくても絶対誰かが書きますって。

ところでぽにょはどっか逃げてっちゃったんですね。

らんらんさん
また1から読まれたんですか。朝ランやらお化粧で忙しいのに恐縮です。
人間、やればできるもんだなーって思いました。
でも私から見たら、らんらんさんの毎日の方がすごすぎです。

tacocoさん
そんな大げさな。
でもtacocoさん、だいじょうぶですよ。elemamaは平泳ぎで20mしか泳げなかったそうですから。ウルトラを完走したら考えてみましょか。シュワッチ!

dekoさん
そう、ヨメの忙しさと運動量も半端じゃなかったと思います。
私だけじゃなく他にも何人もの人を撮影しながら応援してましたから。
それにしても、なんですか、その、一輪車のクロスカントリーって。
私のバランス感覚からすれば、あええない・・。

びいさん
この時期にまだポニョを飼っていたらリタイアでしょ。
アンパンマンレースって何ですか? え? アイアンマンレースですか。
私は死にたくありません。考えただけで廃人になりそうです。

はじめまして。
まことさんは少しだけ人生の先輩になりますが、トライアスロンへの挑戦にはビックリです。
それにしても想像絶する厳しさですね。それを完走するまことさんのタフさに脱帽しました。

私は今年から走りはじめて、10kランがやっとの、へなちょこランナーですが、今後ともよろしくお願いします。

あええない・・。

ありえない・・・。の間違いです。
スイムで頭が痛かったと仰ってましたが、
多分、極く少量の脳ミソが海に流れ出て
小魚のエサになったんだと思います。
それにしても写真が綺麗です。
バイクの写真はホントにカッコイイ。
以前二人で撮影会しましたが、
こんなイイ写真は撮れなかったです。
最後の写真の美人さんがelemamaさんですか?
右の方はいつも昼飯食べに来るカメラマンさんですか?
それとも30年後のまことさんですか?

むらPさん
コメントありがとうございます。
2年前の今ごろは、私も走り始めて半年くらいたったところで、10kランがやっとでした。
トライアスロンは誰でもできるという人がいますが、その通りだという気もするし、それは違うという気もします。ただ、スタートする前に比べて、ゴールしてからは少しハードルが低くなったような気がします。
こちらこそよろしくお願いします。

Frankさん
私の脳ミソを食べた魚はきっと物忘れが多くなるでしょうね。
写真はヨメを褒めてやってください。
この数カ月間、ほんとにお世話になりました。ありがとうございました。
でもFrankさん、失言をしましたね。右の人はelemamaさんのご主人で、私やFrankさんと同い年です。知~らないっと。

申し訳ないです。

大変失礼いたしました。
最近老眼がひどいのと、
PCの液晶モニターが再現力が乏しいのとで、
お歳を召した方に見えちゃいました。
スミマセン。
お気を悪くされたでしょうね。お許しください。

Frankさん
老眼ね。ふう~ん。老眼・・・。
PCのモニターね。けっこう大きいの使ってはりましたね。
しょうがないので、私に飯でもご馳走することでFrankさんの気持ちが和らぐのなら、友人として協力しましょう。

遅くなりましたー。瀬戸内の海沿いの道を走りながら、まことさんはこんなところでトライアスロンを頑張ってたのかーと思い出しておりました。

改めて完走おめでとうございます。あー泣けるな~奥様の伴走。トライアスロンのゴール前とゴール後で、何か変わりましたか??? そして来年もやっぱり瀬戸内の島を走るんですね。

京丸さん
おかえりなさいませ。四国をぐる~っと回ってこられたんですね。旅行の途中で思い出してもらえたなんて光栄です。
練習をしている時期は、エネルギー切れを起こさずに3種目をこなせるのか不安でしたが、ゴール後は、トライアスロンが手の届かない夢のような存在ではなくなりました。
もちろん来年も出場したいと思っています。


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